千葉県南部の看護系学校で、本年度入学した1年生38人のうち約4割に当たる15人が自主退学していることが話題に。
千葉日報の取材では、「教員によるパワーハラスメントがあった」ということが理由の模様。
学校の定員などから、千葉県南部のパワハラが疑われる看護系学校は「木更津看護学院」の可能性が高いです。
千葉県南部の看護学校は6校「君津地区と夷隅・安房地区」
千葉県南部というのは、国土交通省によると
(引用:国土交通省)
夷隅・安房地方と君津地方になります。
君津地方は、
- 袖ケ浦市
- 木更津市
- 君津市
- 富津市
夷隅・安房地方は
- いすみ市
- 大多喜町
- 御宿町
- 勝浦市
- 鴨川市
- 鋸南町
- 南房総市
- 館山市
です。
この中にある看護系学校としては、
- 木更津看護学院(木更津市)
- 君津中央病院附属看護学校(木更津市)
- 夷隅准看護師学校(いすみ市)
- 亀田医療技術専門学校(鴨川市)
- 安房医療福祉専門学校(館山市)
- 三育学院大学(大多喜町)
千葉県南部看護学校6校は3種類「大学、看護専門学校、准看護師学校」
この6校は、看護大学、看護専門学校、准看護師学校3種類の学校に分けられます。
看護大学は、
- 高卒以上、4年、看護師などの資格を取得
- 三育学院大学(定員50名/年)
看護専門学校は、
- 高卒以上、3年、看護師資格を取得
- 亀田医療技術専門学校(定員80名/年)
- 君津中央病院附属看護学校(定員60名/年)
- 安房医療福祉専門学校(定員40名/年)
准看護師学校は、
- 中卒以上、2年、准看護師資格を取得
- 夷隅准看護師学校(定員35名/年)
- 木更津看護学院(定員40名/年)
千葉日報のニュースでは、
(引用:千葉日報)
1,2行目に「本年度入学した1年生38人のうち約4割に当たる15人が自主退学した」という記載があります。
このことから、定員が40名の
- 安房医療福祉専門学校
- 木更津看護学院
のどちらかではないかと思われます。
安房医療福祉専門学校様のHPを見てみると、
[千葉日報]2月27日掲載の記事内容に関しまして、投稿とは一切、関係がございません
と明確に否定されています。
木更津看護学院様のHPには、関連するお知らせなど、一切ありませんでした。
木更津看護学院の評価「おすすめできません」
学校評価専門サイト「みんなの専門学校情報」で2つの学校の評価を見てみました。
安房医療福祉専門学校は、総合評価「4.3」(4件)でした。
- 全てにおいて充実している
- お金をかけずに資格取得に向けて学べる
- 高校生活について学びたいことの感想
- 向上心
いいことばかりしか書いていませんでした。
一方、木更津看護学院は、みんなの総合評価「3.6」(7件)でした。
- おすすめできません
- 楽しいです。すっごい面白い
- とてもためになり、いいところです
- とても素晴らしい学び場所だと思います
- 未来ある少年少女の舞台
- 楽しい学校!通うべき学校!
- 夢に向かう人が頑張る場所
ほとんどいいことばかりでしたが、気になるのは1件目です。
「おすすめできません」というタイトルの下に、
「学費は高いし、教員はまともな指導をしてくれず人権否定ばかり。 昼休み以外、携帯を使用しては行けないという謎の校則がある 結果としてあまりおすすめ出来ない学校」
と、ニュースに書かれてる通りのことが書かれていました。
おそらくこの方は、ニュースに書かれてるある女性看護教員の指導に当たったのかもしれません。
このことから、今回の千葉県南部のパワハラが疑われる看護学校は、「木更津看護学院」の可能性が一番高くなりました。
疑惑の千葉県南部の看護学校でのパワハラ内容
ニュースで書かれてる千葉県南部にある看護学校での教師によるパワハラ内容は、
- 「あんたみたいなばかに教えることはない」とののしられる
- 「あの高校は勉強しなくてもテストをクリアできる」と出身校をディスられる
- 「校内で書類をテーブルに投げ付けられた」
- 課題の提出が遅れ、謝罪し再提出したが「もう留年だから」と言い渡された
- 髪型など容姿について笑われる
などの人権否定が多くあげられていました。
パワハラをする方、パワハラをされる方、どちらからの味方をするかによって、同じことをしても捉え方が違ってきます。
一概に、教師のほうが悪いと決めつけるわけにも生きません。
同じ教師なのかどうかははっきりしませんが、実際に、木更津看護学院のみんなの評価の中で、
「先生はとても厳しく怖かったけどそれも優しさだと思います。私の恩師です。今の私は教えてくださった先生のお陰で有ると思います。どんなにくるしくて辛くても先生や友達が励ましてくれたからこんなにも頑張れて卒業出来たんだと思います」
と答えてる生徒もいます。
木更津看護学院は准看護師学校なので、中学卒業してなにもわからないまま入学してくる生徒もいるはずです。
ある教育関係者によると
「中学校から入ってきた子どもたちに、社会全般のマナーや辛さを教えるには、優しいだけではだめです。ある程度、厳しくしないと、現場で使える看護師にはなりません。看護師は生と亡くなることを扱う尊い職業ですから、生半可な気持ちでは、逆に本人たちが可愛そうです」
と話してらっしゃいました。
ヤフコメにも、おおくの看護師さんたちの声が上がっていました。
千葉県南部の看護学校へのヤフコメの反応
そりゃ先生に事実関係を聞けば、指導したとしか言わないだろうけど、人格否定は人としての問題。これが事実なら、先生と呼ばれることに違和感ある。この先生を鍛え直さないといけない。
病院実習は特に厳しかったです。勉強が伴っていない、患者さんに対する態度など特に厳しく指導されました。
病院によっては看護師さんたちから総シカトをくらったりもしました。しかしそれは看護の指導とは別問題です。存在を無視されるのですから納得は出来ませんでした。そんな中で、学校の教員は心の拠り所でした。校内では厳しい怖い先生でも、実習先では顔が見えるだけで安心出来る存在でした。教員は学生の味方(という表現は変ですが)でいてほしい。看護師として厳しく指導することは大切ですが、人格否定はまったく別問題。
退学した生徒が話を盛っていることもあり得るから、学校側はそういったことはないと断定するのではなく、定期的に調査してますよ、というアピールを生徒、教員にすることから始めるべきかと思います。
私の出身校でも先生の執拗にターゲットにされ休学した生徒もいました。が、他の教員のフォローもあり卒業しました。実習先で学生担当の看護師から罵られたりする人も珍しくありませんが、それを支えてくれるのが教員でした。
どの程度をハラスメントとするのかは個々の感じ方ですが、15人というのはさすがに異常な状況であり、記事にあることが事実ならなんらかの改善が必要ではないかと思います。現場は医療者が不足しています。未来の医療の担い手をしっかり育てて送り出して欲しいですね。
今の時代、どんな学校の教員も大変です。
昭和の時代までは、なんとか家の中で教育してくれたり、世間とか社会全体で子供たちにマナーや処世術のようなものを教えてくれていたからです。
今では、全てが先生に丸投げです。しかも、先生自体も勉強だけして教師になってしまってる方が多いです。
そんなことでは、日本全体がだめになってしまうと、前述の教育関係者の方も熱く語っていました。
「知識だけの勉強になってるわけ。席にじっとしていない子どもたちをどうやって教えていけばいいのか、どうすればじっとしていられるかなんて、大学じゃ絶対におしえないのよ。そこが問題」
ということです。
今回の件も、もしかしたら生徒たちんの方が、茶髪のロン毛、マニキュア、勉強よりもお化粧、実習よりもデート・・・なんて感じだったら、ある程度仕方ないのかな?と感じてしまいます。
実際の所がはっきりわかりましたら、追記していきます。
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