大阪のXホテルの「恐怖のカツカレー」が話題になっています。
Xホテルは6社のうちどれかだと言われています。xホテルのホテル名と恐怖と言われる所以を調査します。
大阪のXホテルの「恐怖のカツカレー」って何?
「恐怖のカツカレー」が話題になったのは、2月24日の「AERA dot.」の記事です。
簡単に要約すると、
- 国からは1500円/1食まで支給OK
- 大阪府は900円/1食をホテルに支給
- 900円/1食には見えない
- ホテルが中抜きしてるのでは?
「病気で苦しんでるのに、コレで金儲けか!」と怒ってるということです。
つまり、国からお金が出ていて、それを大阪府とホテルで食い物にしていて、実際の病人にはほんの僅かしか回らないということです。
大阪府に対する疑問は、国から1500円もらって900円しかホテルに払ってない・・というのは?という疑問です。
「ホテルが中抜き」というのは、大阪府から1食あたり900円もらってるのに、例えば500円を下請けに払って400円を利益にしてるのでは?という疑いです。
「AERA dot.」の編集部がホテルに直接取材をしていました。
「大阪府より当社が受託している食事代の合計額は確かに 2700 円です。そこから療養者の方々への弁当配布などでかかる必要経費を差引いた上で、業者へ発注をしています。過去、ご滞在の方より直接、苦情を受けたことはございません」
と答えをもらったということです。
このことから、
「1食900円から『必要経費』をホテルが引いてから業者へ発注していると、『中抜き』があることを認めた」
と「AERA dot.」の編集部は断定していました。
実際の「恐怖のカレー」ってどんなもの?
では、実際にどういったものが、療養者に提供されたのでしょうか?
「AERA dot.」の記事にアップされていました。
大阪のXホテルの療養者に出された食事の画像です。
まあ普通のカツカレーとサラダ、朝食だと思われます。
そして、ツイッターでも、「のどが痛いときに、さすがにカレーはどうなの?」というツイートが流れました。
更に朝食もアップされていました。
このツイートなどから「AERA dot.」の記事内で、「恐怖のカツカレー」と名付けられました。
大阪の療養施設は6社「この中にXホテルが」
では、この話題になってる「大阪のXホテル」とはどこなのでしょう?
実は、大阪府のHPの中にしっかりと書かれていました。
(引用:大阪府HP)
現在稼働してる療養施設は、
- ウェリナホテルプレミア中之島イースト
- アパホテルなんば東恵美須町駅
- スーパーホテル大阪天然温泉
- 大阪アカデミア
- ホテルイルグランデ梅田
- ホテルコンソルト新大阪
この6社です。
なので、カツカレーを出したのはこの6社のホテルのうちのどれかになります。
ただ、「AERA dot.」やツイッターで言われてるように、この「恐怖のカツカレー」や朝食で中抜きして、これらのホテルが儲けてるわけではありません。
特に、「AERA dot.」はわかっているのにわざと煽ってる記事を書いてるような気がしています。
「恐怖のカツカレー」が中抜きではない理由
「恐怖のカツカレー」や朝食で中抜きして、これらのホテルが儲けてるわけではない理由は、実は、「AERA dot.」の記事の中でも書かれていることです。
それは、
「基本は1食1500円算定で地方へ交付され、使わなかった分は精算する仕組になっていますが、一括交付金なので、弁当代で浮かせたお金を他のコロナ関連事業に当て込むことは大阪以外でもやっていると思います」(内閣府関係者)
という部分です。
内閣府関係者が認めてることなので、違法でもなんでも無いわけです。
どういうことかと言うと、食事を出す際にかかるお金はカツカレー代だけではないからです。
内閣府の関係者がある番組で次のようなことを、出席者に説明されていました。
療養者たちの食事はすべて下請けの会社に任せて取り寄せています。それは、通常のホテルの宿泊客たちとは別にしなくてはいけないからです。
さらに、下請けの業者が療養者たちの部屋まで運ぶなんてことは、到底ありえません。
ただでさえ不特定多数の人が集まる施設ですので、なるだけリスクを避けたいわけです。
なので、下請け企業から受け取った食事は、ホテルの従業員が運ぶわけです。
とうぜん、普通に運ぶわけではないです。なんてたって相手は病人ですから。万が一、そこで感染してしまったらホテルは営業することができなくなります。
そのために、完全な防護対策をしながら、療養者に食事を運んでるわけです。
食事を下げるときも同じです。というか、配るとき以上に気をつけてるはずです。弁当や食べたもののにはかならずウイルスが付着してるわけですから。
それを始末する際にも、細心の注意が必要です。少しでも漏れたら一大事です。自分自身にも、周りの人にも移さないように注意するわけです。それが隔離です。
その隔離のためにホテルで療養してるわけです。
その人から病気が広まらないようにしてるわけですから、それだけの人員、手間暇がかかって当然です。
逆に赤字になってるかもしれません。
ふつうならお金をもらってもやりたくないことを、6社のホテルの方にやっていただいています。
これは医療事業者にもあてはまることです。どれだけ一生懸命に病気と戦ってるのか、もういちど、最前線の人たちの苦労を考えてください。
と話されていました。
たしかに、のどが痛いのにカレーを出すというのは良くなかったですが、中抜けして稼いでいるなんてとんでもないいいがかりです。
それどころか、大阪府のためにリスクをしょって、大阪府民のために頑張ってるわけです。
わけのわからないツイッターや「AERA dot.」などのくだらない記事に乗っかって、頑張ってる人を非難するのは、もう一度考えたほうがいいですね。
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