牛丼チェーン大手の吉野家の伊東正明常務取締役が、社会人向け講座で不適切な発言をしたとして炎上してる件。
伊東正明常務取締役が言った言葉は「生娘をシャブ漬け戦略」。受講していた生徒のクレームからの炎上ですが、実は伊東正明常務取締役は意図的に狙っていたのではないか?と考えられます。
伊東正明常務取締役の炎上発言は意図的か
(引用:Agenda note)
伊東正明常務取締役の講座は、早稲田大学の社会人向け「デジタル時代の総合マーケティング講座」です。
その第1回目の講座で話された内容が、一人の受講生の怒りのツイッターから拡散して炎上しました。
そのツイッターはこちら。
「田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢・生娘な内に牛丼中毒にする。男に高い飯を奢って貰えるようになれば、絶対に食べない」だそう。はあ???
生娘、女が男に奢ってもらう=性差別+人権侵害、しゃぶ漬け=犯罪。苦しんでいる人もいるのに笑いながら話すことなのか?
「不適切な言い回しで不愉快な思いをされた方がいたら申し訳ないんですが」と前置きしていたが、前置きしたら何を言ってもいいの?しかも立場のある人が。これが日本社会の現実ですか。
こんな発言をキャンパスで聞くなんて。コンプライアンスの意識がなさすぎる。引くを通り越して憤りと絶望を感じました。
こんな人権侵害をジョークだとヘラヘラ笑って、授業なんか受けられないです。早稲田大学+吉野家に失望
初日から運営側に強く抗議をして、講座の最後に謝罪をしてもらいました。
でももう吉野家の課題はやりたくないし、吉野家の牛丼は一生食べない。最後まで通うか、切るか悩んでます。
何でこんな思いをしながら、この社会で働いたり学んだりしないといけないんだろう。
狂ってる日本。
社会は小さくでも訴えないと変わらないので、聞き流すことをせず、アクションしました。次からは改めるとのことですが、然るべき場所にも伝えるか悩んでます。
こんな話を書いてすみません
簡単にまとめると、伊東正明常務取締役が講座の中で、若い女性を狙ったマーケティング施策を話しました。
その内容が、
「生娘を薬漬け戦略」
でした。
具体的には、
「田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢・生娘な内に牛丼中毒にする。男に高い飯を奢って貰えるようになれば、絶対に食べない」
という施策だということです。
この発言に対して、ツイートされた方は、
- 生娘、女が男に奢ってもらう=性差別+人権侵害
- 薬漬け=犯罪
- 苦しんでいる人もいるのに笑いながら話すことなのか?
と怒ってるということです。
このツイートに賛同するコメントも、ほとんど女性からですが100件以上送られていました。
ただ、このことを逆に捉えてるかたもいらっしゃいました。
「これだけ多くの人の心を動かすなんて、めっちゃすごい」
「良かれ悪かれ、吉野家のことがめちゃくちゃ多くの人の心に刺さったよね。残念なのは、言葉選びを間違ったこと」
「こんなことで怒るっておかしくない?『童貞男の薬漬け戦略』でも怒ってくれるのかな?男だってお金持ちになれば吉野家にはいかなくなるんじゃないの?」
確かに、吉野家という言葉が多くの人の心に突き刺さり、多くの人の感情を動かしました。
伊東正明常務取締役は、あるインタビューで
「 達成すべきマーケティング目標を導き出した次は、消費者からどのように商品への興味を引き出すかを考えるステップになります」
と話されています。RASシステムです。
伊東正明常務取締役は、今回の講座受講者の心の中の吉野家への興味をめちゃめちゃ引き出しています。
それを考えられるかどうか?言葉じゃなくて本筋を理解できるかどうか?試されていたのかもしれません。
それにしては、ちょっと代償が高くついてしまったかもしれませんね。
吉野家伊東正明常務取締役と早稲田大学からの謝罪
この講座に対する吉野家の謝罪文はこちら。
講座にて講師として登壇した際に、不適切な発言をしたことで、講座受講者と主催者の皆
様、吉野家をご愛用いただいているお客様に対して多大なるご迷惑とご不快な思いをさせ
たことに対し、深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
当該役員が講座内で用いた言葉・表現の選択は極めて不適切であり、人権・ジェンダー問題
の観点からも到底許容できるものではありません。当人も、発言内容および皆様にご迷惑と
ご不快な思いをさせたことに深く反省し、主催者側へは講座開催翌日に書面にて反省の意
と謝罪をお伝えし、改めて対面にて謝罪予定です。
吉野家はお客様にご満足いただける商品・サービスを追求し続けております。本件を受け、
社内規定に則って当人への処分を含め厳正に対応を進めてまいります。また、当社は今後一
層コンプライアンス遵守の徹底に取り組むべく、コンプライアンス教育の見直しを図り、す
べてのステークホルダーの皆様に対し、高い倫理観に基づく行動をお約束します。
改めまして、この度は大変申し訳ございませんでした。重ねてお詫び申し上げます。
ただ、この謝罪文は伊東正明常務取締役みずからが書いたものかもしれないと言われています。
その根拠は、ドキュメントプロパティです。右上の3点メニューの中にあります。
おそらくワードで書かれているのですが、作成者が「Ito Masaaki」となっています。少なくとも、「Ito Masaaki」という方のパソコンで打たれた内容です。
早稲田大学からの謝罪はこちら。
このため、同日の講義終了後、本学社会人教育事業室責任者より受講者の皆様に対し、講義の中で不適切な表現があったことに対するお詫びを、その場でお伝えいたしました。
また、今回の不適切発言はSNSや報道等で多くの方の知るところとなり、不快な思いをされたと承知しております。講座主催者として深くお詫び申し上げます。
~以下略
伊東正明常務取締役の経歴
伊東正明常務取締役の経歴です。
- 出身大学 慶応大学商学部
- 1996年 P&G入社
- 2017年 退職・独立
- 2018年 吉野家常務取締役、他3社顧問
P&Gでは、アリエール、ファブリーズのブランドを再建しました。日本の洗濯を、粉末洗剤から液体洗剤に移行させたのは伊東正明常務取締役です。
伊東正明常務取締役炎上ツイッターに対するコメント
この炎上したツイッターに対するコメントは、
- 吉野家の牛丼、当分頂きません
- ちゃんと抗議してくださって、公開してくださってありがとうございます
- ひどいですね…シェアありがとうございます
- でもたぶん何が悪かったのか発言者は解ってないんだろうな、と思うと暗澹とした気持ちです
- 大学側に抗議して、講師変更させるべきです
- これは酷すぎますね。勇気を出してくださってありがとうございます
- 文章読んでるだけでも気分悪くなるのに、直接聞いたって本当に精神的苦痛大きかったですね。これは到底許される発言ではないと思います。
など、ほとんどが女性で、このツイートに賛同して伊東正明常務取締役に対する非難が書かれていました。
ただ、実際に講座を視聴した人からのものではありません。
伊東正明常務取締役の講座の中で、どのような言い回し、文章での使い方をしていたのか、受講していた人からの意見も聞いてみたいです。
<追記>伊東正明常務取締役が解任される
4/19の午前、吉野家ホールディングスは、
「人権・ジェンダー問題の観点から到底容認することの出来ない職務上著しく不適切な言動があった」
として、伊東正明常務取締役を解任したと発表しました。日付けは4/18。
理由は、おそらく株価が大暴落した結果だと思われます。
先週の4/14に、おそらく新製品関連の情報で100円以上(3%)あがりましたが、伊東正明常務取締役のニュースで、4/18の午後2時過ぎから100円以上(3%)さがりました。
たった3%だと思われるかもしれませんが、企業にとっては大問題です。
最安値は19日の午前10時です。解任のニュースとともに、50円(1.5%)ほど持ち直しました。
新しいことがわかりましたら、追記していきます。
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