民間保育園の監査をめぐって45万円相当の高級腕時計を受け取ったとして、京都府の職員、久保敦(くぼあつし)容疑者(59)を逮捕した事件。
久保敦容疑者は京都市の子ども若者はぐくみ局の局長で、一般職員の最上位の職種です。京都大学法学部を卒業したエリート職員、久保敦容疑者の顔画像と生い立ちを見ていきます。
久保敦の顔画像「京都新聞にも載ってる職員のトップ」
京都新聞のニュースサイトに、久保敦容疑者の顔画像がはっきりと掲載されていました。
(引用:京都新聞)
一見すると、どこにでもいる真面目な役所の職員に見えます。
2021年11月には、京都市の食肉青年会から児童福祉施設にすき焼き用牛肉が130kg寄贈されました。
そのときに、寄贈された側として京都新聞に出ていました。
一番右側に立ってる白髪交じりの男性が、久保敦容疑者です。
もう少し拡大してみます。
2021年11月の写真なので、まだ4ヶ月ほど前のことです。
2/8に逮捕されたときの連行される久保敦容疑者の顔画像です。
久保敦の顔画像をフェイスブックで調査
久保敦容疑者の顔画像をフェイスブックで調査してみました。
「久保敦」「kubo atsushi」で検索してみると、めちゃくちゃたくさんの同姓同名のアカウントがありました。
ただ、京都に住んでるアカウントはまったくありませんでした。
職業上、SNSの使用は制限されてるのかもしれません。
久保敦の顔画像をツイッターで調査
次に久保敦容疑者の顔画像をツイッターで調査してみました。
「久保敦」という方は二人いらっしゃいましたが、どちらの方も違う方でした。
久保敦容疑者の生い立ち、職種は?「京都大学法学部卒業のエリート」
久保敦容疑者の生い立ちは、
- 1987年3月 京都大学法学部卒業
- 1987年4月 京都市職員に採用
- 地域福祉課、保険福祉部長を務める
- 2017年4月 子ども若者はぐくみ局長に
京都大学法学部を卒業されてることから、かなり頭の良い方だと思われます。
ただ、弁護士などの法曹界に行かずに京都市の職員になられてるということは、なんらかの制約があったのではないかと推定されます。
その後は順調に経歴を積まれて55歳のときに局長になられていて、現在は59歳です。
京都市の職員の定年は60歳ですので、あとちょっとでした。満額の退職金を得て天下りできたのに、とても残念だと思ってるのではないでしょうか。
久保敦容疑者の事件について、京都市の門川大作市長もコメントを発表されています。
「非常に驚いている。今後、捜査に全面的に協力するとともに逮捕容疑が事実であれば、厳正に対処する。市民の皆さまにご心配をおかけし、誠に申し訳ございません」
しかも、局長という一般職員の中の最上位職種の人が逮捕されたのは、京都市の歴史の中で初めてだということです。
京都市には懲戒処分指針があります。
その中の、公務員倫理関係の中で
「収賄 賄賂を収受した職員は免職とする」
「利益関係者からの利益供与を受けた職員は免職、停職、減給または開国とする」
と書かれています。
久保敦容疑者の場合、どのケースに当たるのかわかりませんが、いずれにせよ定年退職までの間は針のむしろのはずです。
最悪、退職金を全額返還、天下り先就職の拒否をして、余生を過ごすことになるかもしれません。
久保敦容疑者に高級腕時計を送った人は?
久保敦容疑者に、民間保育所の監査などを巡って便宜を図るよう依頼をしたのは、京都市左京区岩倉の保育所を運営する社会福祉法人「セヴァ福祉会」(左京区)の理事長中西京子容疑者(85)です。
中西京子容疑者も85歳ですが、一緒に逮捕されました。
中西京子容疑者の顔画像はこちらです。
(引用:京都新聞)
依頼内容は、
「セヴァ福祉会が運営する保育所(左京区)が正当な理由なく自己都合で土曜日を休園することを認めてもらい、市の監査で有利な取り計らいを受けたい」
ということでした。
つまり、土曜日も休園にしたかったということですね。
2019年3月にこの話をしながら、45万円相当の高級腕時計を久保敦容疑者に手渡したということです。
この保育所は1977年に設立したものです。
久保敦容疑者が2012年から2016年まで勤めていた保健福祉部長の時代からお付き合いがあったと思われます。
久保敦容疑者の顔画像が悲しそう
2021年の11月に取られたこの写真の中の久保敦容疑者は、なぜか少し悲しそうに見えます。
もしかしたら、高級腕時計をもらったことを悔いていたり、そろそろばれるのでは?と思っていたのかもしれません。
ただ、ここでちょっと疑問があります。
「なぜ、ばれたのか?」
ということです。
久保敦容疑者が中西京子容疑者とあっていたのは、上京区のホテルのレストランだということです。
地図で見てみると、
赤い線で囲まれてるのが上京区です。京都市役所は地図下部の丸印です。
そして中西京子容疑者の運営してる保育所は左京区です。真ん中に流れてる鴨川の右側が左京区ですが、保育所があるのはもっとだいぶ北の方の山の中です。
この二人がレストランで会食するのは決して不思議ではないですし、何かを渡されたとしても、高級腕時計なのかただのお土産なのかどうかはわからないはずです。
久保敦容疑者も、もらった高級腕時計は職場にははめてこないでしょうし、家にしまっておけば誰にもわからないはずですが・・・。
<追記>久保敦容疑者が供述を始める
久保容疑者が、供述をはじめました。
朝日新聞にでた供述内容です。
「セヴァ保育園は保護者への重要事項説明書で『第三土曜日は休む』と通知し、自己都合で約1年半の間、第三土曜日を休園していました。 しかし、市の規定では、土曜日を休園できるのは保護者の同意を得られている場合などに限られていて、京都市は休園した理由を深く追及していなかったことがわかりました。久保敦容疑者は保育園に有利になるよう部下に指示を出していたとみられています」(引用:朝日新聞)
簡単に言うと、セヴァ保育園の中西京子容疑者からの依頼は、第3土曜日を休ませてほしいというものでした。
このことから、贈収賄事件が明るみに出たのは、久保敦容疑者の部下からのリークではなくて、セヴァ保育園に預けてる保護者からの連絡の可能性が高いです。
そして、久保敦容疑者は、
「園に関する便宜をお願いする目的で時計を渡されていることはわかっていた」
と供述しているといいます。
たかがこのくらいのことで、過去も現在も未来も捨ててしまった久保敦容疑者。
久保敦容疑者の罪がどのくらいになるのか、懲戒処分がどの程度になるのかわかりましたら、追記していきます。
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