こんにちは、ゆうこです。
夕食のときに「そのお茶碗、取って~ご飯、よそうから。」っていわれたときに、ご飯入れるのに、お茶碗?って思っちゃいました。つぎに、「じゃ、つぎ、そこのお椀。お味噌汁入れるから」えっ?これも、お椀?どういうこと?って、ふと疑問を感じました。そこで、お茶碗と、お椀の違い、調べてみました。
お茶碗とお椀の違い
お茶碗とお椀、
よーく、見てください。何か、違いますよね。
そーなんです。お茶碗、ご飯茶碗の「碗」の文字は、石偏(いしへん)。お椀の「椀」の文字は、木偏(きへん)なんです。石から作られたもの、つまり、瀬戸物、陶器なんかを、碗。木から作られた、漆器、木器を、椀って、呼ぶんです。発音は、おなじ「わん」です。ややこしいですが。
多くの家庭では、陶器のお茶碗をご飯につかって、木製のお椀をお味噌汁を持ってることが多いので、無意識にそう呼んでしまってるのかもしれません。
木と石以外では、金属製の鋺(かなまり)っていうのも、あります。韓国製のものです。大昔、水やお酒を入れた、丸い器のことです。
でも、これは、材料の違いだけ。なんで、ご飯をもるのに、お茶碗っていうのか、わかりませんよね。実は、大昔からの食生活に関係があるんです。
お茶碗にご飯を盛った理由は?
大昔、安土桃山時代以前は、ごはんは、朝と晩だけの1日2回でした。
まあ、電気が無かったから、暗くなる前に食べちゃえ!そして、早く寝ろ!ってことだったのかもしれませんし、そもそも、たべるものも今よりはだいぶ少なかったのかもしれません。
そんなときの食事は、ごはんと、漬物くらいだったんです。大盛りのごはんと、つけものと汁椀。とにかく、ごはんだけでお腹いっぱいにしてました。だから、飯椀っていうと、木のお椀で、大っきいです。
当然、お茶を入れて飲むのは、茶碗でした。茶碗は、陶器のものが中国から入ってきてたんです。ほとんど、抹茶用でしたが。ですが、江戸時代以降、 1日3食で、おかずも食べることが、流行ってきてしまったんです。当然、ごはんの量は少なくなりますよね。だって、おかずも食べるから。そんなに食べきれません。
じゃあ、大きなお椀はいらないな~?って思って、近くにあった、小さな茶碗でイイんじゃない?ってことに。それが、茶碗でごはんを食べるようになった始まり!だといわれています。
始めは、中国製のものが主流だったんですけど、瀬戸とかで安く大量に作られるようになったので、どんどん、広まっていきました。なんで、1日3食食べるようになったかって言うと、ろうそくが普及しだして、夜遅くまで起きているようになったから。
初めは、夜食って感じだったんでしょうか?とはいえ、肉体労働の人たちは、1日2食じゃもたなかったと思います。
まとめ。
お茶碗とお椀の違いをしょうかいしてきました。お分かりになってもらえたでしょうか。
主な違いは、材料の違いと、大きさの違いです。お茶碗に、なんてご飯を入れるのか?その答えは、1日2食から3食に変わって行った時に、ちょうどいい量のごはんを盛れる器が、たまたま、そばにあった茶碗だったから。江戸時代からの風潮っていうか、通り名、習慣が、今でも残っているっていうことのようです。
ちなみに、ご飯茶碗と、汁椀の置き方、知ってますか?
左御膳に、右椀
食べる人からみて、左側が、ごはん。右側が、お味噌汁。逆の、右御膳は、仏様にあげるときです。間違えないようにしましょう。
以上、お茶碗とお椀の違いについての記事でした。
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