
結婚ってなぜするの?

結婚は・・・
あなたが幸せになるためです。
「結婚って、何のためにするんだろう?」
婚活がうまくいかない時、ほとんどの人がそう悩んでしまい、むなしくなったり婚活するのが嫌になったりします。
その答えは、「勉強は何のためにするんだろう」「仕事ってなんのためにするのか?」という質問と同じ答えです。
あなたが幸せになるためです。
きっかけや方法はいろいろありますが、結婚はあなたが幸せになるためにするものです。親のため、家のため、メンツのため・・・ではなくて、あなたのためです。
なので、一番の基準は「あなたが幸せになれるのか?」です。幸せな結婚生活をするためには「価値観の共有」がとても大切になります。
何のために結婚するのか?
ゼクシィ結婚トレンド調査2019では、結婚を決めた理由について、下記のようなアンケート結果になっています。
(引用:ゼクシィ結婚トレンド調査2019)
これは、岡山・広島近辺の調査ですが、この傾向は全国的に変わりはないです。
全国平均の数字は、
- 相手と一緒に将来を生きたかった 77.4%
- 相手と一緒に生活をしたかった 59.8%
- 子供など家族が欲しかった 41.0%
- 精神的にやすらぎが得られる 34.4%
- 結婚する年齢になった 24.8%
- 親が喜ぶ 14.1%
- 経済的に安定する 8.7%
- 子供ができた 5.1%
- するのが当たり前だ 4.5%
- 世間体が気になった 4.3%
- 親・親族に勧められた 2.6%
- 仕事に打ち込める 1.1%
という結果です。
結婚する理由はいろいろとありますが、「一緒に暮らしたかった」という理由が一番多かったです。
一緒にいることで幸せになりたいと思ったんですね。
安心感や支え、癒やし、認めて理解してくれることを感じたかったから、結婚したんだということです。
あなたは、結婚に何を求めていますか?
大切なのは結婚した後!
上で紹介した理由と、それ以外に考えられる理由を並べてみました。
- 好きな人と一緒にいたい
- 子供など家族が欲しい
- 精神的にやすらぎが欲しい
- 寂しい、孤独は嫌
- 親を喜ばしたい
- 経済的に安定したい
- するのが当たり前
- 世間体のため
- 苦手なことを補えるから
- 同じ目標に進みたい
あなたは結婚に対して、何を望んでいますか?
よーく考えてみてください。
理由は人それぞれですし、あなたにはあなたの結婚したい理由があると思います。
でもそれって、結婚することが理由になっていませんか?
「ゴールイン」という言葉があるように、多くの方が、結婚がゴールだと思ってるんです。
多くの人がそう思っていますが、結婚はゴールではなくてスタートです。
あなたが幸せになるためのスタートです。
実は、恋愛と結婚は180度違うと言ってもいいくらいに違います。
今まではお互いに良いところばかりしか見てませんでしたが、結婚した後はすべてが目に入ります。
さらに、恋愛モードでいられるのはドーパミンというホルモンのせいですが、一般的にドーパミンは2,3年で止まると言われています。
つまり恋愛のドキドキ感は結婚と同時に終わってしまうということです。
その後は、お互いの価値観に歩み寄り、お互いを思い合うことで幸せな結婚生活を送ることが出来ます。
あなたが結婚する理由は、そんな幸せな結婚生活をあなたが送るためです。
「一緒に暮らしたかった」と思っていても離婚する原因
結婚をゴールだと思ってるというのは、わたしの考えではなくて、離婚に関する調査にしっかりと現れています。
男女ともに、「一緒に暮らしたかった」という理由で結婚してるはずですが、その数年後には離婚してしまうカップルがいます。
婚姻数はこちら。令和2年の婚姻数は、約52万件でした。
(引用:厚生労働省)
離婚件数は、令和2年で約19万件でした。
(引用:厚生労働省)
令和2年では婚姻対離婚が52万件対19万件となってることから、好きあって結婚しても約3分の1のカップルが離婚していることがわかります。
離婚理由としては、平成24年度のものですが、
(引用:パーフェクト離婚ガイド)
この離婚理由は令和の時代になっても同じだと思います。
男性のトップ5は、
- 性格が合わない
- 異性関係
- 精神的に虐待
- 家族・親族と折り合いが悪い
- 性的不調和
女性のトップ5は、
- 性格が合わない
- 暴力を振るう
- 生活費を渡さない
- 精神的に虐待
- 異性関係
となっています。
男女ともに、「性格が合わない」が1位になっています。いわゆる「性格の不一致」です。
「好きだ」「ずっと一緒にいたい」「一緒にいて安心する」という理由で結婚したのに、「性格が合わない」ために離婚してます。
めちゃくちゃ変ですよね。
では、具体的に「性格が合わない」とはどういうことでしょうか。
結婚前にわからなかったことなんでしょうか。
「性格が合わない」とは「価値観が合わない」こと
ウィキペディアで「性格」を調べてみると、
性格(せいかく 英:Personality)は、生物学的・環境的要因から進化する行動、認知、そして情動パターンの特徴的な集合として定義される(引用:ウィキペディア)
と書かれています。
心理学では、「感じたり、考えたり、行動する時の動機づけになる、ある一定の傾向や特徴」と、定義されています。
たとえば、はじめての人と会う時に
- 人見知りする
- 活発にしゃべる
- ツンデレ
などの態度を性格と言っています。
性格はもって生まれたもので、よほどのことがない限り変わることがないです。
あなたも今までに恋愛経験や友達を作った経験があると思いますが、出会ったときの性格がガラリと変わったなんてことはないですよね。
というか、その性格が好きで恋人や友だちになったはずです。
その性格が好きだったのに、結婚を機会に性格が変わってしまい、その結果離婚した・・・ということはありえません。
「性格の不一致」のなかの「性格」の本当の意味は、違うところにあります。
それが「価値観」です。
性格と似たような言葉ですが、価値観と性格は違うものです。
価値観は、もって生まれたものではなくて、成長していく途中で徐々に形づくられたものです。
ものごとを評価・判断するときの基準です。性格や経験によって変わってきます。
価値観の具体例としては、
- 仕事は男性がするもの
- 家事は分担すべき
- 育児は女性がするもの
などです。良いか悪いかは別にして、その人の考えかたの基礎みたいなものです。
性格ではないですよね。性格は「男らしい」とか「頼りになる」といったものです。「男らしい」という性格から、「仕事は音がするべきもの」という考え方には、直接はつながりません。
小さいときから父親が仕事して母親が家事をしているのを見ていたり、そんな会話をずっと聞かされていたから、「男は仕事が命、女は家庭を守る」って思いこんでしまうわけです。
それが価値観です。
そのことから考えると、離婚の理由第1位の「性格の不一致」とは、性格ではなくて、この価値観が違ってる「価値観の不一致」ではないかと考えられます。
先ほども書きましたが、性格は出会った時からわかってますし、その性格を好きになって恋愛に発展することが多いです。
一般的には「まじめ」とか「やさしい」とか「細かい」などの性格です。
それに比べると、価値観は実際に暮らしてみないとわからないことが多いです。
たとえば、生活リズム、物に対する価値観、金銭的価値観、人との関わり方の価値観、会話の有無・・・などです。
1日のうちの数時間だけ一緒にいる恋愛時代では、よくわかりません。
しかも、恋愛時代はお互いにカッコつけてることがとても多いです。良いところだけを見せたいというのは誰にもあるからです。
でも価値観は違います。
一緒に暮らし始めてから、「あー、この人、こんな感じなんだ」と思うことはよくあることです。
それはほんのちょっとした所から、徐々にわかってきます。コップの置き方とかTVのリモコンの置き方、靴の履き方、服の脱ぎ方などです。
あなたも経験があるんじゃないでしょうか。
修学旅行などで友達と同じ部屋になった時、ちょっとイラッとしたり「?」と感じること。
その人の価値観は、長く一緒にいて、カッコつけてないときにしかわかりにくいものなんです。
なので、一泊旅行に行ったり同棲して、別れてしまうことが多いんです。
古い言葉ですが、成田離婚も同じ現象です。国内じゃかっこよかったけど、海外じゃ頼りなかったなんて。
「性格の不一致」は「価値観の不一致」です。
離婚してるカップルは、「価値観の不一致」を感じているんです。
「価値観は中々変えられない」ことを多くの人は知らない
「価値観の不一致」って、じゃあ価値観を変えれば良いんじゃない?って思ったかもしれません。
でも、「価値観」は中々変えられません。
上でも説明しましたが、「性格」は生まれ持ったもので、「価値観」は長い間に成長する過程で身についたものです。
なので、どちらも変えようとするとなかなか難しいです。
みずから変えようと思わない限り変わりません。引っ込み思案の人をパリピにするようなものです。
というか、相手の「価値観」を変えようと思うこと自体が間違ってるんです。
離婚理由をもう一度見てもらいたいです。
男女のトップ10に共通してるものは、
- 性格が合わない
- 家族・親族と折り合いが悪い
- 性的不調和
- 精神的、肉体的に虐待
- 異性関係
になります。
よく見てみてください。どの理由もお互いに相手の価値観や行動を変えようと思ったけど、できなかったために、そう言ってることに気づきませんか?
「性格が合わない」 相手の心を変えようと思ったけど、何を言っても性格・価値観が変わらなかった。
家族・親族と折り合いが悪い 仲良くしてもらいたかったけど、付き合い方を変えることは出来なかった。
性的不調和 自分がやりたいことやしてもらいたいことをお願いしたけど、してくれなかった。
精神的、肉体的に虐待 相手を変えようとしたけど、全く変わらなかったので、言葉で攻撃したり暴力で従わせようとした。
異性関係 相手を変えようとしたけど無理だったので、人そのものを変えてしまった。
どの理由も、自分を変えようとしてるんじゃなくて、相手の心や行動を変えようとして変えられなかった結果なんです。
そもそも、自分が変わらずに相手を変えようなんて、おこがましいにもほどがあります。
万が一ですが、相手を自分の思うような性格・価値観に変えることができていたら、離婚はなかったはずです。
例えば、きれい好きで掃除好きの妻が、ずぼらで散らかし放題の夫を、まめに掃除したり散らかしたりしないように行動を変えることが出来たら、その妻は離婚なんて考えないはずです。
何度言っても散らかすばかりなので、それ以外のことも頭にきて、最後は夫のすべてが嫌いになってしまうわけです。
でも、何度も言いますが、そんなふうに人を変えるのは難しいです。無理です。
難しいので、離婚が増えてきているわけです。
幸せな結婚生活は「価値観の共有」から始まる
ではどうすれば良いのかというと、相手を変えようとするのではなくて、それを認めてあげられるように自分を変えればいいんです。
「価値観の共有」です。
お互いにお互いの価値観を認めるということです。
そのためには、ありのままのあなたをさらけ出すことです。
カッコつけてよく見られたいと思ったり、イヤな部分を隠しておこうと思うから、逆に相手も変えようとしてしまうんです。
お互いにありのままをさらけ出して、その上で「ずっと一緒にいたい」とお互いにおもったときに結婚すれば、理想の結婚生活をおくることができます。
相手の心を変えようと思ってはダメです。それを共通認識として持つことです。
理想の結婚生活とはそういうものです。
大切なのは「価値観の共有」です。
婚活するときには顔、収入、家柄、親、親戚なども大切ですが、どんな価値観を持ってるか見るのがとても大切になってきます。
そのうえで、お互いにお互いの価値観に歩み寄っていくことです。
婚活を始める前に、基本の基本として覚えておきましょう。
何のために結婚するのか?あなたが幸せになるためです
婚活をする前にはっきりさせておきたいのが、
何のために結婚するのか?
ということです。
何度も繰り返しているのでわかってもらえたと思いますが、それは、あなたが幸せになるためです。
親のためでもないですし、家のためでもないです。もちろん、寂しさを紛らわすためとか、老後の世話をしてもらうためでもないです。
あなたが幸せになるために結婚するんです。
何を当たり前のことを・・と思うかもしれません。
でも、結婚すれば必ず幸せなるのか?というと必ずしもそうではないです。
実際に、ほとんどの人は「幸せになるために」と思って結婚しています。
ところが、約3割の人が離婚をしています。しかも、結婚した年に離婚する人は徐々に増えてきています。
(引用:厚生労働省)
赤い折れ線グラフが、離婚全体に占める同年離婚の件数割合です。
2020年は71.9%でした。
離婚した約19万件の中で、約7割の人が結婚した年に離婚してしまってるのが現状です。
簡単に結婚、離婚できる社会情勢になってるのも原因の一つかもしれませんが、離婚した人たちも「幸せになる」と思って結婚したわけです。
離婚まではいかなくても、我慢していたり、言い出せない人はたくさんいるはずです。
そうなってしまうのは、自分の思い通りに相手を変えようとばかり思ってしまい、「価値観の共有」ができていないからです。
「幸せになりたい」と思っていても、結婚しただけでは幸せになれません。
「お互いに価値観を共有していこう」という共通認識を持つことがとても大切です。
婚活をしてる人も、これから始めようとしてる人も、すでに結婚してる人も、一度よく考えて覚えておくことをおすすめします。
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